コラム

Column

人工股関節のインプラントについて

慈恵医大第三病院 整形外科 股関節診療班 の原田 直毅と申します。
今回は、人工股関節置換術(THA)で使用するインプラントについてお話します。

インプラントとは、体内に埋め込まれる器具の総称です。
現在、心臓に対するペースメーカーや、歯医者さんの領域などさまざまなインプラントが使用されています。

人工股関節のインプラントは大まかに4つのパーツからできています。
人工股関節のインプラントについて

1つ目は、骨盤の寛骨臼と言われる屋根の部分にくっつく「カップ」
※ざらざらした面が骨と直に接します。

2つ目は、カップの内側にある「ライナー」

3つ目は、大腿骨頭の代わりとなる球体の「骨頭」

4つ目は、大腿骨側に挿入する「ステム」
※骨の表面は皮質骨という硬い骨でできていますが、骨の中は海綿骨という軟らかい骨でできています。
そのため、骨の中にすっぽり物を差し込むことができる仕組みになっています。

この4つのパーツを組み合わせることにより人工股関節ができあがります。

「ステム」「カップ」が直接骨とくっついて体内に固定されます。
「骨頭」「ライナー」の部分でぐるぐると動く(摺動面しゅうどうめん といいます)ことで、股関節のスムーズな動きを再現します。

次回は、患者さんからよく質問される「インプラントの材質」についてお話します。

(文責:原田 直毅)

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