脊椎診療班の梶原です。今回は頚椎症性神経根症に関してご説明させていただきます。
現在、PCやスマートフォンの普及に伴い腰痛と同程度に頚部痛を訴える患者様も増えています。頚部痛は、神経・骨・筋肉など様々なものが原因となりますが、ここでは神経由来の頚部痛について紹介します。
頚椎症性神経根症は脊髄から末梢神経に神経が枝分かれした枝の部分を指し、多くは、上肢や肩甲部(肩甲骨周囲)・頚部の痛みや痺れが出現します。原因は多岐にわたり、症状が強いと歩行すらままならない状態となる方もいます。
診断は身体所見が重要で、頚部を後屈させ頭部を圧迫する(Jackson test)や疼痛側に屈曲させる(spurling test)などが陽性だと頚椎症性神経根症を強く疑います。
治療は多くは安静と薬物療法(鎮痛剤や神経痛の治療剤など)・リハビリがメインとなりますが、最近で超音波機材を用いたブロックなども行われています。
また、保存治療に抵抗する方や激痛・痺れ・高度な麻痺を伴う方には、手術が選択され、近年では内視鏡での手術なども開始されています。頚部の慢性痛は非常に多くなっており、適切な治療で症状は改善することが多くあります。
心配なことがありましたらいつでもご相談ください。
(文責:梶原隆義)
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