股関節疾患

小児から成人、高齢者まで、股関節周辺の疾患・障害の診療を幅広く行っています。 小児疾患では先天性股関節脱臼、ペルテス病、大腿骨頭すべり症など、また、成人疾患では変形性股関節症、大腿骨頭壊死、リウマチ性股関節障害などが中心となります。最近では、高齢者の骨粗鬆症と関連した脆弱性骨折や急速破壊型股関節症、活動的な成人に多く見られる大腿骨寛骨臼インピンジメント、関節唇損傷なども増加しつつあります。

対象疾患

股関節疾患

• 変形性股関節症
• 寛骨臼形成不全
  （臼蓋形成不全）
• 大腿骨頭壊死症
• リウマチ性股関節症
• 急速破壊型股関節症
• 大腿骨頭軟骨下
  脆弱性骨折
• 人工股関節のゆるみ
• 股関節唇損傷
• 大腿骨寛骨臼
  インピンジメント　

小児股関節疾患

• 乳幼児股関節脱臼
• 大腿骨頭すべり症
• ペルテス病

膝関節疾患

変形性膝関節症や骨壊死に対し、人工膝関節置換術・人工膝関節単顆置換術と高位脛骨骨切り術を症例に合わせて使い分けています。人工膝関節置換術は、両側同時も行っております。人工膝関節置換術においては、ナビゲーションシステムやテンサーを用いた術中計測を正確に行うことによって、1mm・1度も狂いが生じないような手術を行っております。また、CTデータを元に、3Dプリンターを用いて患者さんごとの骨モデルと骨切りガイドを作製し、術前のコンピューターシュミレーション通りに骨切りを行うという最先端の技術も取り入れております。 膝前十字靱帯損傷においては、骨付き膝蓋腱と半腱様筋腱の2つの移植腱の選択を症例に合わせて使い分けています。

対象疾患

• 変形性膝関節症
• 関節リウマチ
• 大腿骨内顆骨壊死
• 前十字靱帯損傷
• 半月板損傷
• 膝蓋骨脱臼
• 離断性骨軟骨炎
• 外傷性軟骨欠損症

脊椎疾患

画像検査では、単純X線撮影のほか、CT、MRI、トモシンセスなどにより精度の高い診断を行っています。脊椎由来の神経痛やしびれに対しては、内服治療やブロック治療などの保存療法を十分に行います。保存療法を行っても症状が改善しない場合は手術治療を検討します。また、側弯症の専門外来も行っています。

対象疾患

• 腰部脊柱管狭窄症
• 腰椎変性すべり症
• 腰椎椎間板ヘルニア
• 脊椎圧迫骨折
• 頸椎症性脊髄症・
  神経根症
• 靱帯骨化症
  （後縦靱帯・黄色靱帯）
• 感染性脊椎炎
• 癌の脊椎転移
• 小児側弯症
• 成人脊柱変形